X68000版 Thunder Blade に関する覚書
この覚書は自分のお気に入りのX68000用ゲームソフトの一つである、Thunder Blade (SEGA/SPS) に関するメモです。
以下について記述しています。
- SCSIハードディスクインストール
- MIDI
- Phantom X
本ソフトは標準ではハードディスクインストールに対応していません。そのため起動やステージ間でのロードにとても時間がかかります。
非公式ですが、自分なりのハードディスクインストールの方法です。
プロテクトを外す必要はありません。
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Human68k 2.02(または2.03) と純正 SCSIDRV.SYS が入ったシステムディスクを用意する。(例えばGRADIUS IIのDiskAなどでokです)
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ブランクディスクを用意し、FORMAT.Xでフォーマットする。以下FDドライブがA:とB:であると仮定する。
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A:に Human68k v2のシステムディスク、B:にフォーマット済みディスクが入った状態で、
A: SYS B:
としてブランクディスクに HUMAN.SYS を書き込む。
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SCSIDRV.SYS をB:にコピーする。
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以下のファイルを Human68k v2のシステムディスクからB:にコピーする。無い場合は無償公開されている Human68k 3.02のシステムディスクからでも良い。
COMMAND.X DRIVE.X SUBST.X
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A:を Thunder Blade DiskA に入れ替え、HUMAN.SYS以外のすべてのファイルをB:にコピーする。
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B:のCONFIG.SYSを以下のように変更する。
FILES = 15 BUFFERS = 20 DEVICE = SCSIDRV.SYS /ID0 DEVICE = MC.SYS SHELL = COMMAND.X THB.BAT
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B:のルートにTHB.BATを以下の内容で作成する。
ECHO OFF SUBST P: C:\GAMES\THUNDERBLADE\DISKAC SUBST Q: C:\GAMES\THUNDERBLADE\DISKB DRIVE A: P: >NUL DRIVE B: Q: >NUL A: ECHO Thunder Blade のマスターディスクAをドライブ0に入れてください PAUSE THB.X -pa:;b:
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以降起動する時は新しく作成したこのディスクから起動する。
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起動SCSIハードディスクドライブに \GAMES\THUNDERBLADE のディレクトリを作り、その中にDISKACディレクトリとDISKBディレクトリを作る。
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DISKACディレクトリに Thunder Blade DiskA と DiskC の内容を DISKCOPY.X を使ってすべてコピーする。
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DISKBディレクトリに Thunder Blade DiskB の内容を DISKCOPY.X を使ってすべてコピーする。
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新しく作ったディスクで起動すると、途中でマスターディスクAを求められるので、マスターディスクAと入れ替えることでゲームが起動する。DiskB,Cは使わない。
なお、Human68k 3.02ではサウンドドライバが動作しませんので起動できません。
このソフトはMIDIボードを拡張スロットに装着していると、外部MIDI音源(MT-32,CM-64などのRoland LA音源)を鳴らすことができます。
タイトル画面でF5キーを押すと切り替えのメニューに入ることができます。
ただし、個人的にはこのゲームの場合はオリジナルに忠実な内蔵音源の方が遥かに好きなので、INTERNAL固定ですw
Phantom X マシンで動作させる場合、MPU種別を68000にするのは必須です。(68030以上だとHuman v1/v2がブートできない)
ただし、EMUWAITを3(33MHz相当)や4(16MHz相当)にしても、微妙なタイミングのせいか地面のラスタがチラついてしまうようです。ノーマルXVI16MHzではそのようなことはありません。
2023.09.13 ... 初版