これはkmaedaさんが普段使っている awesome >=4.0 の設定ファイルです.自分用 layout と tasklist を含みます.完全に自分のニーズに合わせてプログラムしていますので,そのままでは使い物にならないと思います.参考程度にご覧下さい.
バージョンが 3.5 から 4.0 になって,API も色々変わったらしいのですが,とりあえず動作がおかしくなったところを直して,deprecated functions を置き換える程度の応急処置しかしていません.また上げておかしくなったらその都度直していくつもりです.
awesome window manager は X 用のいわゆるタイル型ウインドウマネージャーです.Lua を用いて柔軟に設定できるのが魅力です.
私は基本的に GUI プログラムは以下のものしか使いません:
- Emacs (with GTK+ 3): エディタ
- Luakit(Firefox から移行中): Web ブラウザ
- Claws Mail: MUA
- Audacious: 音楽プレイヤー
- st: 端末
- zathura & Evince: PDF ビューワ
(もちろん必要に応じて他のプログラムも使います.)常駐は最初の4つで,これらには専用のタグを割り当て,他のプログラムには1番から順にタグを割り当てていく設定になっています.基本的に1タグ1ウインドウで,プログラムが起動すると自動的に新しく割り当てられたタグが selected になります.
なお,スクリーンは1枚しかないことを前提に書いてあります.2枚以上への対応は自分の中で必要性が出てきたら考えます.
以下のプログラムが最初に自動的に起動します.
- xset: キーボードの反応速度などの設定
- xmodmap: キーの入れ替え(CapsLock -> Ctrl, Muhenkan -> Special など)
- hsetroot: 背景色を黒に
- xcompmgr: ウインドウ透過.背景色を黒にして,unfocus 時に opacity = 0.5 にすることで,フォーカスのウインドウ以外は暗くなります.
- xscreensaver: スクリーンセーバー
- ibus-daemon: 日本語入力
Emacs 使いなので,デフォルトの vi 風から Emacs 風に変更しています.余計な機能は誤って作動するとイライラの原因になるため,自分が使う機能以外は切っています.
- s-1, s-2, ..., s-9, s-0: それぞれの番号のタグのみを表示.ただし,Emacs はこれによる影響を受けない.
- s-c: フォーカスのあるウインドウを閉じる.
- s-e: Emacs を表示.Emacs が起動していない場合は起動して表示.
- s-m: Audacious のみ表示(Emacs はそのまま).Audacious が起動していない場合は起動して表示.
- s-n: 次のウインドウにフォーカス.
- s-p: 前のウインドウにフォーカス.
- s-s: Claws Mail のみ表示(Emacs はそのまま).Claws Mail が起動していない場合は起動して表示.
- s-w: Luakit のみ表示(Emacs はそのまま).Luakit が起動していない場合は起動して表示.
- s-Return: st を起動する.
- s-space: layout を切り替える(実質的に全画面表示).
- s-Shift-1, s-Shift-2, ..., s-Shift-9, s-Shift-0: それぞれの番号のタグへとフォーカスのあるウインドウを移動する.ただし,Emacs, Luakit, Claws Mail, Audacious を移動することはできない.
- s-Shift-n: 現在フォーカスのあるウインドウのインデックスを +1 する.
- s-Shift-p: 現在フォーカスのあるウインドウのインデックスを -1 する.
- C-s-1, C-s-2, ..., C-s-9, C-s-0: それぞれの番号のタグの表示を切り替える.
- C-s-b: Audacious のプレイリストを1つ進める.
- C-s-c: Audacious のプレイリストをクリアする.
- C-s-e: Emacs の表示を切り替える.Emacs が起動していない場合は起動して表示.
- C-s-m: Audacious の表示を切り替える.Audacious が起動していない場合は起動して表示.
- C-s-n: split layout のとき,前にあるウインドウの表示比率を大きくする.
- C-s-p: split layout のとき,前にあるウインドウの表示比率を小さくする.
- C-s-r: awesome を再起動する.
- C-s-s: Claws Mail の表示を切り替える.Claws Mail が起動していない場合は起動して表示.
- C-s-v: Audacious の再生を停止する.
- C-s-w: Luakit の表示を切り替える.Luakit が起動していない場合は起動して表示.
- C-s-x: Audacious のプレイリストを再生する.
- C-s-z: Audacious のプレイリストを1つ前に戻す.
- C-s-Return: フォーカスのあるウインドウをマスターと入れ替える.
- C-s-space: フォーカスのあるウインドウを float にする.
デュアルディスプレイの場合はさらに次が使えます.
- s-Shift-d: 現在フォーカスのあるウインドウをサブディスプレイに送る.既にサブディスプレイにあるウインドウはメインディスプレイに移る.
- s-d: サブディスプレイのウインドウにフォーカスする.
- C-s-d: サブディスプレイのウインドウの表示を切り替える.
基本的な機能のみです.
- 左クリック: ポインタのあるウインドウにフォーカス.
- s-左ドラッグ: float なウインドウの移動.
- s-右ドラッグ: float なウインドウのサイズ変更.
素朴な layout ですが,既存の layout には合うものがなかったので作りました.使えばわかります.
通常の awesome の tasklist と違い,タグの selected に関係なく全てのプログラムが表示されます.ただし,Emacs, Luakit, Claws Mail, Audacious は表示されません.Luakit, Claws Mail については,2つ目以降のウインドウにはタグが割り合てられます.プログラム名の前には,そのプログラムのタグ番号が表示され,selected なものは明るく,さらにフォーカスのあるものはプログラム名が黄色で表示されます.
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前田一貴 (kmaeda at kmaeda.net) までお願いします.GitHub 経由でも構いません.