gBizINFOが提供するCSV形式のデータからLinked Open Data(LOD)データセットを生成するためのツール
生成したデータセットは gbizinfo-lod-dataset で公開しています。
また、公開SPARQLエンドポイントも以下で提供しています。
https://metadata.moe/project/gbizinfo/
pip install gbizinfo-lod
変換元となる法人活動情報語彙対応版CSVファイル群のダウンロード (注: 法人基本情報は全件の一括ダウンロードが不可のため時間がかかる)
gbilod download ./work_dir/
ダウンロードしたCSVファイル群をRDFに変換
gbilod convert ./work_dir/ -o ./output_dir/
Graph URI毎にファイルが出力される(デフォルトはN-Quads形式)
その他オプションは gbilod convert --help
を参照
基本的には以下の仕様書に基づく。
- gBizINFO SPARQL API仕様書: https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13539552/info.gbiz.go.jp/api/document/API.pdf
- リソース定義書 (CSV, XMLスキーマ仕様書): https://info.gbiz.go.jp/common/data/resourceinfo.pdf
仕様書上の定義と異なる、または未定義である箇所を以下にまとめる。
- 法人番号を表す
ic:ID/ic:体系
の目的語は<http://imi.go.jp/ns/code_id/id/corporateNumber>
ex:Hojin <http://imi.go.jp/ns/core/rdf#ID> [
<http://imi.go.jp/ns/core/rdf#体系> <http://imi.go.jp/ns/code_id/id/corporateNumber> ;
<http://imi.go.jp/ns/core/rdf#識別値> "0123456789123" ;
a <http://imi.go.jp/ns/core/rdf#ID型>
] .
- 職場情報および財務情報における
hj:数量コレクション/hj:数量/hj:指標
の目的語はic:コード型の型付リテラル- 提供されていたRDFデータがこのようになっており、互換性確保のためこの仕様を踏襲する。
- 本来はリテラルではなく、
http://hojin-info.go.jp/graph/commonCode
グラフ内で定義されているリソースへのURI参照を期待したものと思われる。
ex:HojinShokuba <http://hojin-info.go.jp/ns/domain/biz/1#数量コレクション> [
<http://hojin-info.go.jp/ns/domain/biz/1#数量> [
<http://hojin-info.go.jp/ns/domain/biz/1#指標> "http://hojin-info.go.jp/code/職場情報/企業規模"^^<http://imi.go.jp/ns/core/rdf#コード型> ;
<http://imi.go.jp/ns/core/rdf#単位表記> "人" ;
<http://imi.go.jp/ns/core/rdf#数値> 100.0 ;
a <http://hojin-info.go.jp/ns/domain/biz/1#数量型>
]
] .
- 法人基本情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/hojin
- 補助金情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/hojyokin
- 調達情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/chotatsu
- 表彰情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/hyosho
- 届出認定情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/todokede
- 特許情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/tokkyo
- 職場情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/shokuba
- 財務情報:
http://hojin-info.go.jp/graph/zaimu
- 共通コード:
http://hojin-info.go.jp/graph/commonCode
かつてgBizINFOではSPARQL APIが提供されており、APIを利用することでRDF形式のデータにアクセスすることができた。 また、RDFストアとしてAmazon Neptuneを採用し1、実践的な運用ノウハウが公開されるなど2、システム面でも有用な事例であった。
一方で、野村総合研究所が落札した「令和4年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業( Gビズインフォを通じた効果的なオープンデータ利活用の促進に向けた調査) 」の報告書 (2023年3月17日) によると、LOD形式でのデータ提供について以下のような実態を指摘しており、公共データ分野でのLODの一定のニーズは認めているものの、SPARQL APIエンドポイントの存続有無の検討が必要と結論づけている。
現行Gビズインフォにおける、利用者の期待と現状
機能 - SPARQL API
実態: 法人データにおいてはLODの普及度が低いため、活用されているとは言いがたい。
利用者からの評価: △ インタビュー先のうち多数は知らない・知っているが使いにくいので使わないといった評価であった。
2023年10月31日にはgBizINFOサイト上でRDF形式データの提供廃止が告知され、2024年4月1日に完全廃止となった3。
本リポジトリに含まれる commonCode.ttl
および commonCode.nq
を除くリソースは、MIT Licenseで提供される。
commonCode.ttl
および commonCode.nq
は、「gBizINFO」(経済産業省)のSPARQL APIより取得・加工して作成したもので、経済産業省 利用規約に従い利用するものである。