Replies: 3 comments 2 replies
-
の内容ですけれど,ここでは,Y方向の処理において,ラテンベースラインシステムでは,ベースラインという基準を元に処理するが,和文では,そうはいかない.ボディを元に横組では,3つの位置,それとは別に縦組でも3つの位置の基準位置が必要になる. という違いがあることだけを記述するだけでいいのではないかな. こうした違いがあるラテン文字と和文が,同一行に混ぜて配置する場合の問題点は,別項で解説する,という追記だけしておいて,この問題は別項で述べるということで,どうでしょうか? |
Beta Was this translation helpful? Give feedback.
-
それはいいことだと思いますが,ラテン文字の場合,デセンダーの下端からアセンダーの上端までで,とりあえずボディの大きさと考えてよいのかな? つまり,X方向はサイドベアリングを考えないといけないが,Y方向は,サイドベアリングを考えなくとよい.なぜならX方向はベタがデフォルトなのでサイドベアリングを考えないといけないが,Y方向は,原則としてベタ(つまり行間ゼロ)は,デフォルトではなく,多くは何らかのアキを確保するので,サイドベアリングを考えなくとよい.
そうかな? この節では,“基準線に沿って並べてゆく”場合,Y方向では,基準となる位置の考え方,和文文字とラテン文字では異なるという点はないですか? なお,以下では,箱を並べる→アキ方式 基準線に沿って並べてゆく→送り方式 と呼ぶことにします. つまり,論点は,2つあり,
この2つは分けて考えた方がよい.3.2は後者だけでよい.アキ方式か送り方式かの問題は,別項で解説することではないか? そして,前者のアキ方式か送り方式かは,いろいろと考えないといけない問題のように思います. 1 何を重視するか 2 簡単に換算できるからという考え方 3 ケースにより説明を変える,あるいは,両方を併記する 4 X方向とY方向では,どちらが考えやすいか.X方向では,ラテン文字でも和文文字でも共通して,ボディ間のアキが問題となるので,アキ方式が考えやすい.では,Y方向では,どうか. もっとも,Y方向の行間については,パーセント又は分数で,以下のように書けば,併記もできる. 字間は分数がなじみやすいが,行間は,私は分数がなじみやすいが,一般の人にとってはパーセントの方がよいかもしれない.いっそのこと,字間も,行間もパーセントで書いてしまうということも考えられる. いずれにしても,ということでいいと思います.
|
Beta Was this translation helpful? Give feedback.
-
9ポでベタ組にする場合,以下のようになる.これはX方向もY方向も同じ. 詰め組でのアキ方式は,やや難点があるが,マイナスの値にすれば切り抜けられる.詰め組の場合,送り方式では,送り量を文字サイズより数値を小さくすればよい.トラッキングの場合,同様に考えてよいが,一般にはボディ間のアキをマイナスの相対量で示すからアキ方式といえる. この問題とは別に長さの示し方の問題がある.従来は,一般に数値(5ポ,8ポなど)で指定する場合と相対量(二分,四分)があったが,この相対量は分数でもパーセントで示しても同じである.ただ,使われていなかっただけ.相対量は分数でもパーセントの方が,組版の専門家以外の人には,なじみやすいかもしれない,ということ. ところで,3.2は,以下のように議論を展開できる.こうすれば,以下のように分けなくて説明できる.この説明の方が木田さんのいいたいことに近いのかもしれない.ただ,説明文は,冗長で整理されていません.
1 X方向の文字間の配置位置は,実際の処理は送り方式であるが,説明や組版の指示では,アキ方式でも送り方式でもよいが,一般にアキ方式で示すことが多い.これは,和文文字もラテン文字も基準点と字幅情報から,ボディのサイズを簡単に認識でき,しかも,X方向はボディのアキ(マイナスの値を含む)が主に問題になるからである. 2 Y方向は,実際の処理は送り方式であるが,説明や組版の指示では,行間を考える場合,アキ方式でも送り方式でもよい.しかし,同一行に異なるサイズの文字が混ざる場合では,和文文字とラテン文字では異なる.
このように,Y方向については,ベースラインの基準点を元に処理するラテン文字とボディのサイズ又ラテン文字とは異なる基準点を必要とする和文文字が混ざる場合の問題点は,別項で解説する. |
Beta Was this translation helpful? Give feedback.
-
2024-9-25 編集会議
出席:敏先生、木田
3. 日本語組版の基本アーキテクチャ(Foundational Architecture of Japanese Line Layout)
3.1 日本語組版の基本アーキテクチャ
日本語の文字の設計は、統一したサイズの、多くの場合、正方形の枠、つまりボディがあって、その中で字面をデザインしている。ラテン文字のように、ベースライン、ミーンライン、アセント、ディセント、などの構造がない。(活字のイラスト、デジタル文字のイラスト)
多くの日本語フォントでは、ボディは正方形であり、同じグリフを縦組、横組両方で使用する。よって字面の設計にあたっては、縦組、横組両方の配置において文字間や上下左右の位置が揃って見えるようにデザインされている。ボディが長方形である日本語フォントもあり、縦長のものはもっぱら横組、横長のものはもっぱら縦組に使われる。
X方向(文字を並べてゆく方向)については、全幅のボディを密着させて配置していく。行を分割する場合、ラテン文字では単語間で行うが、日本語においては原則としてどこの文字間でも分割が可能である。
この基本のままでレイアウトできるのが最も理想的だが、下のような処理に対処するため、字間の調整の必要が出てくる。この処理の巧拙が日本語組版処理の読みやすさ、美しさに大きく影響する。この点について4章で詳説する。
一行の中ではY方向はボディを揃えてゆけば良い。文字サイズが異なる場合は、中心で揃えるのが基本であるが、場合によって横組では下端、縦組では右端を揃えることもある。
日本語の行間は一般的に英語よりも広く取る必要がある。これは、殆どの文字が枠いっぱいにデザインされているからである。これは英語において、多くの文字の字面がベースラインとミーンラインの間に収まっているため、ディセンダーやアセンダーのミーンラインより上の部分が実質的に空間となっているためである。
3.2 ラテンベースラインシステムでの組版を説明
多くの現状:簡便な方法としては、日本語文字のボディの中に、ラテンベースラインの位置を決め、それに基づいて、ラテンベースラインのシステムの上で日本語を配置していく。この場合、異なる文字サイズの日本語を並べる場合に位置が揃わない問題がある(図示)。英語が主な場合に良いかも?
より良い方法:ベースラインを複数持つ方法?
英文を主に考えるか日本語を主に考えるか、を分ける必要のない、両方を高度にサポートできる統合された方法はないか?
和欧混植については4.2で説明する。
4. 行への文字の配置の実際
前章で述べたように、全幅等幅での配列が理想であるが、字間の調整の必要な場合がある。この処理の巧拙が日本語組版処理の読みやすさ、美しさに大きく影響する。
4.1 約物の処理
4.1.1 約物の配置の基本
和文用の括弧類や句読点は,一般に字幅の半分よりやや小さい字面を持っており,その字幅の半分程度の空白がある.この空白は、始め括弧類では前側,終わり括弧類や句読点では後ろ側にある.中点類は前後に字幅の1/4ずつの空白がある.よって、その全幅のボディを密着させて配置していけば空白は確保される.
注:日本語の中に使用する括弧類や句読点,中点類は,ラテン文字用の括弧などがある例もある.特に必要があるために使用する場合を除外し,和文用の括弧類,句読点,中点類を使用する.たとえば,“索引(index)を”とあった場合も,たまたま小括弧内の内容がラテン文字であるが,小括弧は和文と考える.
4.1.2 括弧類・句読点等の空白を削除する例
次のようなケースでは,括弧類や句読点などの空白を削除、または幅の調整をする処理が必要になる.
また、下の文脈の場合、この空白を削除する場合がある。(例)
4.1.3 括弧等が連続した場合の処理
4.1.4 終わり括弧等と始め括弧が連続する場合の処理
4.1.5 行頭の括弧類の配置処理
4.2 欧文との混植(和欧間のアキ、Y方向の問題)
4.3 行の調整処理
5. ルビ(圏点、行間注)
6. 行の分割
7. 縦組
8. 段落の処理(複数の行の処理)
9 見出し
10. 注
11. 読みやすさと視覚効果
11.1 強調の方法
11. 2 文字サイズに関わる問題
11.3 行頭の問題(視覚的な問題。プレゼンなど大きな文字サイズで箇条書きにしたときの問題)
11.4 分かち組
11.5 プロポーショナル組(グレートーン、空間を揃える組み方)
Beta Was this translation helpful? Give feedback.
All reactions