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Azisai_Othelo_GUI説明書
[目次]
1: Azisai_Othello_GUIの概要
2: USI-Xとは?
3: なぜ、USI-Xを提案するのか?
4: オフライン対局機能の使い方
5: オンライン対局機能の使い方
6: Azisai_Othello_CUIについて
7: 関連リンク
1: [Azisai_Othello_GUIの概要]
Azisai_Othello_GUIは、USI-X Protocol Othello Version(以降、USI-X)に対応したAI(以降、USI-Xエンジン)のためのオセロGUIです。
オフラインでの対局や、オンラインサーバーに接続して行われるオンライン対局が行えます。
2: [USI-Xとは?]
USI-Xは、やねうらお氏(トップクラスの将棋AI、"やねうら王"の開発者)が、
将棋AIで普及しているUSIプロトコルをベースに提案した「対局ゲーム標準通信プロトコル」です。
そして、USI-Xをオセロに対応させる際の詳細な仕様を定め、多少の改良を施したものが、USI-X Othello Versionとなっています。
3: [なぜ、USI-Xを提案するのか?]
「開発者がAIの強さを追求する事に専念するするため」です。
オセロAI界隈には現状、「広く普及し、関連ツールが充実している優秀なプロトコル」がありません。
「広く普及し、関連ツールが充実している優秀なプロトコル」が無いので、
(1):GUIなどの「人間がAIを利用するのには欠かせないが、作るのが大変な上に、強さに全く影響が無い」ツールを有志が公開していたとしても、対応が大変
(2):他のAIとの自動連続対局による強さの計測が難しい
などの事が起こり、オセロAI界隈を停滞させていると私は考えています。
対して、チェスAIや将棋AIではUCIプロトコル、USIプロトコルが制定されて、それが普及したため、
「プロトコルに対応していればフリーなGUIソフトなどの充実した関連ツールが利用できる」という環境が整っています。
この悪い現状から脱却するべく、我々はUSI-X Othello Versionを提案しました。
我々は、「USI-X Protocol Othello Versionを標準化する」ことで、オセロAI界隈をより良くできると信じています。
USI-Xに関する意見(肯定的でも否定的でも)・質問等は、https://github.com/YuaHyodo/USI-X-protocol_othello_version/discussions で受け付けています。
4: [オフライン対局機能の使い方]
上の灰色のメニューバーの、「offline_game」を押します。
すると対局設定用のwindowが現れるので、そこで各種設定を行います。
値は、
black_engine: 黒番のエンジン
white_engine: 白番のエンジン
black_total, white_total: 各手番の総合持ち時間
black_increment, white_increment: 各手番の加算時間
black_byoyomi, white_byoyomi: 各手番の秒読み
で、単位は「秒」です。
入力が終わって、「start」を押すと対局が始まります。
終局後、簡易のリザルト画面が表示されます。
5: [オンライン対局機能の使い方]
この機能を使うと、Online Othello Protocol対応サーバーで通信対局を行うことができます。
上の灰色のメニューバーの「conect」を押します。
すると、既定のエンジンが呼び出され、既定の接続先に既定のアカウント・パスワードでログインします。
サーバーからゲーム開始が知らされると対局が始まります。
対局が終わると自動でログアウトした後、自動で再ログインします。(停止はメニューバーの「stop」で行います)
接続先・アカウント・パスワードはメニューバー「setting」から行えます。
設定は、setting.jsonに保存されます。
6: [Azisai_Othello_CUIについて]
Azisai_Othello_CUIは、Azisai_Othello_GUIからGUI機能を取り払ったものです。
「GUIは不要」という人々のために作りました。
使い方についてザックリ説明します。
1:起動すると、「load_setting_file(y/n):」と聞かるので、setting.jsonを読み込みたい場合はy、値を設定したい場合はnを入力します。
2: 設定が済むと、コマンド入力画面になります。「offline」でオフライン対局、「online」でオンライン対局、
「setting」で設定、「quit」で終了を行うことができます。
3: onlineでは、設定した接続先に設定したエンジンで接続行い、既定の回数のオンライン対局を行います。
4: offlineでは、黒番・白番それぞれのエンジンと、各手番の持ち時間と対局数の設定を行った後、
設定した値に沿ってオフライン対局が行われます。
5: settingでは、起動時の設定画面を再度呼び出すことができます。
7: [関連リンク]
USI-X Othello Versionリポジトリ: https://github.com/YuaHyodo/USI-X-protocol_othello_version
Online Othello Prtorocolリポジトリ: https://github.com/YuaHyodo/online_othello_protocol
Online Othello Protocolサーバー、Ari-Othello-Serverのリポジトリ: https://github.com/YuaHyodo/Ari-Othello-Server
USI-Xエンジンを作る際に参考になるサンプルコード: https://github.com/YuaHyodo/USI-X_Othello_Samples
USI-XエンジンをPythonプログラムで呼び出すためのツール: https://github.com/YuaHyodo/USI_X_Engine_Bridge
USI-Xエンジン、python-dlothello・Azisai・random_kunのリポジトリ: https://github.com/YuaHyodo/python-dlothello
USI-Xプロトコルに関するやねうらお氏のブログ記事: http://yaneuraou.yaneu.com/2022/06/07/standard-communication-protocol-for-games/